素晴らしい写実派なのに、気持ち悪い作風のダリ

私は学生の時から、美術の教科書などに出てくるレオナルドダヴィンチや、ピカソの絵の写真などを見てとても面白く感じて、自分でも実際に美術館に行って、絵画を見てみたいといつも思っていました。

 

絵画でも印象派と写実派に分かれていましたが、私は写実派が好きで、写真も無いような時代にこんなにもリアルに描ける画家は、本当に天才だなぁと感心しきりでした。

色々興味を持って、色々な本を見ているうちに衝撃的な画家に出会いました。

 

 

それはサルバドール・ダリでした。

絵を見て一瞬で、これは悪夢の世界だ!!と驚きました。私が見た夢にソックリなのです。こんなにも異質な世界を、こんなにも写実的に表現できるなんて本当に、この画家は天才だと思いました。どの作品を見ても、まさに夢の世界。あり得ない物やあり得ない人やあり得ない空間が、みごとに現実にある物のように描かれているのです。特に印象深いのが「記憶の固執(柔らかい時計)」です。

 

 

タイトルもさることながら、実際に描かれて居る時計が本当に柔らかそうなのです。そして、その柔らかそうな時計を表現できる、ダリの描写力もすごいけれど、その時計を絵の世界に取り入れただけで、現実離れした薄気味の悪い世界が出来上がるのです。ただ時計を柔らかく描いただけなのに。

 

同じように他の作品にも、普通は思いつかないような物を描くだけで、不思議な世界を作り上げている物があります。

「燃えるキリン」なども、キリンが燃えているところを、誰もが見た事が無いという着眼点を利用して、これまた不可思議な世界を描いているのです。ただ燃えるキリンがいるだけで、その絵には大きな違和感と言う魅力が出てくるのです。

 

 

そして私が一番「これを描くか!?」と驚いたのが、ダリの作品によく登場してくる、蟻が集まっている絵です。色々な作品に出てきますが、いったいあの時代で誰が、蟻が集まっている所を絵に描こうと思うのでしょうか?

 

もしも、私が彼の時代に生きていた画家だったら、そんなものよりも綺麗な物を描こうと考えるでしょう。

しかし彼は天才だったのでしょう、こんな汚らしく見える蟻の集合も、彼の不思議な絵の魅力を引き出す為の、小道具として最善のチョイスだったのです。

現代でも通用する、素晴らしい画家だと私は思っています。

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